ヴェレダ ニュージーランドのホリスティックレメディ

私は、かなり昔からヴェレダのファンで、アーモンドシリーズのボディーローション、ザクロシリーズのハンドクリーム、ワイルドローズのボディミルク・・・など、様々なヴェレダ商品を愛用してきました。

スイスの会社、ヴェレダは、1921年、なんと第2次世界対戦前に設立された、ナチュラルオーガニックコスメの会社ですが、実はこの会社、あのシュタイナー教育の生みの親であり、哲学者、自然科学者のルドルフ・シュタイナーが創始者の1人として、設立した会社であることをご存知ない方も多いのではないでしょうか?

創始者のルドルフ・シュタイナーは、人智学教育だけでなく、有機農業を推奨し、みずから農業講座を提唱していました。その内容は、人智学的宇宙観の視点で語られるもので、シュタイナーのこの農業方法は、バイオダイナミック農法として主にオセアニア諸国、西欧諸国に広まっていったのです。

このような流れで、1955年にヴェレダニュージーランドが設立されました。ヴェレダニュージーランドの製品は、エシカルに栽培をするオーガニックパートナーと、ホークスベイのバイオダイナミックの農場の自社で栽培された原材料のみを使い、主にナチュラルレメディーを生産しています。ベースはやはりシュタイナーの農業講座、人間の体、魂、精神のバランスを整え、あるがままに戻すという人智学をベースに運営され、人間の治癒力を信じ、自然のハーブなどによって、回復を図るというヴェレダの精神は、ここニュージーランドでも根付いています。

ヴェレダニュージーランドは、北島の東側ホークス・ベイにあります。

温暖な気候と肥沃な大地に恵まれたエリアで、上質なワインの産地としても有名なところ。
そこにヴェレダのオーガニック農園があります。

ヴェレダのニュージーランドの農園では、主に、ナチュラルレメディーの原材料となる植物を育てています。ヴェレダは自社で、認証されたダイナミック農法によって、最高品質の原材料を栽培しています。
バイオダイナミック農法は、ルドルフ・シュタイナーが提唱した、持続可能で再生的な農法で、単なる植物の栽培方法でなく、種まきから収穫まで、月の満ち欠けや、太陽の動き、自然のリズムとも調和する栽培方法で、有機農法の中でももっとも難しく厳格な農法と言われています。

人工的に化学合成された肥料や除草剤、農業用殺虫剤を避け、自然界にもともと存在するものだけで、土壌を安定させ、栄養素を増やすという考えが基本のバイオダイナミック農法の実践は、簡単なものではなく、通常の有機栽培と比べても、更に大変な努力が必要ですが、そのおかげで、ヴェレダは、とてもパワーのある治療薬やチンキを作ることができるのです。

また農園全体を一つの有機体とみなしているため、ヴェレダの農園は、周辺に、池や自然の森林、野原や、生け垣などに囲まれ、ミツバチや、アヒルなどの動物もガーデン内に生息し、様々な植物や動物、虫たちの住処が農園の周りに共存できる環境。なんて気持ちのいいところなんでしょう。

ヴェレダニュージーランドの製造所は、畑からほんの数メートルしか離れていません。畑から抽出工場まで、物理的な距離が短いということは、バイオダイナミック農法で栽培され、収穫される原材料の品質を保つ上で、とても重要なことなのです。

まるで天国のような農園で、このように種蒔きから、収穫、種の採取まで、細心の注意を払って栽培されたハーブを使った凝縮された自然の恵み。ニュージーランドのヴェレダでは、咳止めエリクシール、筋肉痛を緩和するアルニカクリームなど、ホリスティックレメディーを中心に原材料の栽培~製品づくりまでを行っています。

日常の小さな身体の異状、妊娠中、授乳中などで薬はなるべく使いたくないという方、ご家庭の救急箱にそっと、この体に優しいレメディーを加えておきませんか?

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