ニュージーランドの野菜その2「シルバービート」

日本では見かけなかったけれど、ニュージーランドでは一年中スーパーにあり、一般家庭で普通に食べられている野菜、シルバービート。日本では「フダンソウ」と呼ばれるそうですね。ほうれん草によく似ていますが、葉っぱはもっと濃い緑色、茎は白くてやや硬めで、とにかく大きい!どうやって冷蔵庫に入れるのか不思議に思うくらいです。50~60㎝くらいはあるでしょうか。写真のアスパラの3倍はあります。

でも、このシルバービート、「おいしい」「ボリュウムたっぷり」「栄養価が高い」の三拍子揃った上に、家庭菜園でも比較的手軽に栽培できる庶民の味方なんです。

味はほうれん草に近いけど、もっと穏やか。調理してもボリュウムがへたりにくい。栄養素に関しては、細胞の合成・再生に重要な働きをする葉酸、年齢による皮膚のシミの進行を遅らせるビタミンC、眼の健康を維持するルテインなどが含まれるほか、鉄分が豊富なので、ベジタリアンやビーガンの人々にも人気の鉄分補給食材です。
フダンソウ=不断草と呼ばれるだけあって、年中途切れずに簡単に収穫できる野菜なので、生命力も強く、免疫力アップも期待できます。ただ、ほうれん草と同様、結石を悪化させるシュウ酸が含まれているため、気になる方は、生食を避け、茹でて調理したり、頻繁に食べすぎない方がいいようです。どんなに栄養価が高くても、ほどほど、が大切ですね。

炒め物、スープ、グラタン、ナムル、お味噌汁と、日本人の食事にも驚くほど自然にマッチする食材。それなのに、日本であまり出回らないのは、やっぱり、冷蔵庫に入りきらないあの大きさのせいでは?と思うのは私だけでしょうか・・・

ニュージーランドの野菜その3もお楽しみに!

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