目の健康にもハーブが効く!
視覚は、私たちの周囲のものを認識する上で最も重要な感覚です。非常に複雑な構造と微細運動能力を持つ目は、まさに驚異の器官ともいえるでしょう。
私たちの目には多くの役割があり、常に外部刺激を意識し、調整する必要があります。一般的な目のトラブルにはどのようなものがあるでしょうか?また、目に効くハーブもご紹介していきます。
よくある目の症状
私たちの目は常に外部刺激から身を守る必要があります。例えば、ほこりやばい菌はまばたきをすることで払い落とされます。隙間風や、暖房やエアコンの効きすぎた部屋は、目の表面を乾燥させる原因となります。
また、長時間のコンピューター作業やスマートフォンの使用なども結膜の乾燥を引き起こす要因となります。画面を見つめていると、普段よりもまばたきの回数が少なくなり、目の水分が失われるからです。その結果、涙液膜が破壊され、刺激、充血、涙の過剰分泌、さらには眼感染症を引き起こす可能性があります。
日光、風、乾燥した熱も目を刺激します。サイクリングや屋内・屋外プールでの水泳も、涙目や充血を引き起こすことがあります。よくある目の症状には、結膜炎、ドライアイ、ものもらいなどがあります。結膜炎には、非感染性と感染性があり、後者は通常、細菌によって引き起こされます。
目の健康に効くハーブ
コンピューターやスマートフォンが登場するはるか昔から、人々は自然環境や生活する上で様々な目の不調を経験してきました。そして、ハーブの力を借りて症状を和らげたり、治療を行ってきたのです。
代表的な目に効くハーブは、ユーフラシア、ワイルドゼニアオイ、カレンデュラ。色とりどりの花を咲かせるこれらのハーブは、牧草地や日当たりの良い斜面に美しく咲き誇り、目の健康のための自然療法としても重宝されてきました。
ユーフラシア
アイブライトとも呼ばれ、可憐な草原の花です。
標高2,300メートル級の乾燥した、肥料を与えていない牧草地などに、高さ10~30センチメートルで生育します。小さな葉は縁がギザギザで、花は白く、中心から黄色の斑点と紫色の筋が放射状に広がっています。
この植物は生き残るために、吸根と呼ばれる特殊な根のような付属器官を通して、近くのイネ科植物の根からミネラル豊富な栄養分を吸収します。この植物は何世紀にもわたって目の不調の治療に使用されてきました。
ワイルドゼニアオイ (学名: マルバ・シルベストリス)
最も古くから栽培されていた植物の一つで、現在では世界中のほぼ全域で見られます。高さは1メートルまで成長し、丸く裂けた葉をつけます。ピンク色の花は5枚の花びらを持ち、それぞれに濃い縞模様があります。
ワイルドゼニアオイには保湿効果と鎮静作用があります。干ばつ時でも粘液を多く含み、水分の浸透性と安定性を兼ね備えた植物です。
カレンデュラ
この植物は、傷の治療に用いられるハーブ療法として、何世紀にもわたって広く知られたキク科の園芸植物です。
カレンデュラには抗炎症作用があり、新しい組織の形成を促進します。夏の間中、カレンデュラは花を咲かせ、種子を作り始めると同時に新しい葉をつけます。エネルギッシュな生命力が凝縮されており、太陽の軌道に沿って鮮やかなオレンジ色の複合花を咲かせるヘリオトロープです。
おすすめの点眼薬
ユーフラシアを主成分としたヴェレダのその名も「ユーフラシア点眼薬」は、眼精疲労、花粉症、その他アレルギー、風邪などによる、赤みを帯びた目の炎症や、疲れた目、腫れぼったい目を落ち着かせ、症状を和らげます。
角膜に負担をかける防腐剤が入っていないため、コンタクトレンズを付けたままでもご使用いただけます。
私たちは、目がどれほど酷使されているか、意外と気づかないものです。
パソコンやスマートフォンの使用などによる過度の刺激、乾燥した空気、ほこり、アレルゲン、そして日光や風などは、目に負担をかけます。これらの刺激物に対抗するには、毎日数分程度の目の運動は目の疲れを軽減するのに役立つでしょう。点眼薬での保湿や洗浄、鎮静などもとても効果的です。
毎日目を労ることで、目から来る肩こりや頭痛などの不調も軽減できたらいいですね。