ニュージーランドの野菜 その1「クマラ」 マオリ語でアレのことです

「クマラ」とはマオリ語で「さつまいも」のことを指します。同じくマオリ語で食事や食べ物を意味する「カイ」において重要な食材のひとつとされ、特にマオリの伝統的な料理ハンギには必ず調理されます。ニュージーランドの人たちはこのクマラが大好きで、メインディッシュの付け合わせに、蒸したり焼いたりしたクマラやマッシュしたクマラ、ハンバーガーのお供として揚げクマラなど、じゃがいもと同様にカフェやレストラン、もちろん家庭でもよく食べられている野菜です。

スーパーにいくと、そこにはいろいろな種類のクマラが!

左から、パープル、オレンジ、ゴールド、そしてレッド。日本の一般的なさつまいもに一番近い色と味は、レッドクマラでしょうか。でも、一番甘くて美味しいとみんなが口を揃えていうのは、ダントツでゴールドクマラ。皮の色も薄くて見た目はじゃがいものようですが、他の種類と比べて一番甘みが強い。パープルやオレンジは甘みが少なく、お米代わりに食べられるし、マッシュするときれいに発色するので、お料理の付け合わせにはもってこいです。

手軽にいつでも食べたい!ということで、ポテトチップスならぬクマラチップスも売られています。

さつまいもほど繊維質ではなく、じゃがいもより甘いクマラ。原産地から遠く日本とニュージーランドに分かれて、その土地や人々の味覚に合わせて変化をしていった、とても興味深いお野菜です。

ニュージーランドの野菜その2もお楽しみに!

関連記事