虫刺されは有り難い?!
昔、オーストラリアに住み始めた頃、最初の年は、虫に刺されて大変でした。シーツを頻繁に洗うなど、色々やっても効果がなく、周りの人は刺されないのに、私だけひどい虫さされの跡が痛々しい状況に苦しみました。しかし、2年目、3年目に入ると、徐々に刺されなくなっていきました。
これはニュージーランドに移住しても同じ状況。1年目は、ひどい虫刺されに苦しみました。地元の人は、「虫はいつも新参者が好きなのよ」と言っており、しかしなぜ、虫は新参者がわかるのだろう?と、とっても不思議に思っていました。
同じ様な経験は、みなさんも有るのではないでしょうか?新しい土地に引っ越しをすると、その年は、やけに虫に刺されるという経験。不思議に思っていながら、余り考えることもなく、過ごしていましたが、最近になってふと、思うことあり、色々調べ始め、この私の考察、、、実は、とっても、理にかなっているのではないか、、、と思うようになりました。
というのは、虫に刺されることによって、人間は、免疫力を得ている・・・というもの。虫が新参者を狙って刺しに行くのではなく、新参者は、その土地、その種類の虫の唾液に対する免疫がないので、刺されたときにひどく反応してしまう。2年目3年目と、その土地に慣れてくるに従って、刺されなくなっているのではなく、刺されても反応しない免疫ができてきているというものです。
色々調べてみると、科学的な根拠がありました!!インディアナ州ノートルダム大学の免疫学者メアリー・アン・マクドナルド教授の実験結果に関する記事が、New Scientistのニュースレター(英文)にありました。
多くの蚊にさされるのは苦痛ですが、そのおかげで、体は免疫力を上げているということです。虫刺されは天然のワクチンだったのです。
このように考えると、新参者のみが、虫刺されに苦しむ、またコロナに感染していても、無症状の人もいるのに、ひどいリアクションで死に至る人もいる、、、というのも、全て個人の持つ免疫力によるものだ、、、ということに納得がいきます。
都会の生活では虫も少なく、それでなくても、除菌除菌で、様々な菌を殺してしまっている、そして、人々はマスク姿、、、やりすぎは、かえって免疫力を下げてしまうと思います。
なるべく、自然に触れましょう。山を歩き、海で足を浸し、浜辺を歩きましょう。土を触って野菜を育てましょう。虫刺されの疑問から、私が行き着いた、個人の調査と考察ですが、ご参考になれば、嬉しいです。