Sushi – ニュージーランドのファーストフード⁉

ニュージーランドのランチ事情

移民が多い国際色豊かなニュージーランドでは、子どもから大人までユニークなランチを取っています。学校でも職場でも、始業後1時間くらいすると「モーニングティー」の時間。学校では軽いスナックやフルーツを食べたり、大人は近くのカフェに同僚とコーヒーを買いに出かけることも。

そして、2時間程勉強や仕事をした後はランチ!(そして午後にはさらに「アフタヌーンティー」も。休みすぎの食べ過ぎ!)日本のように、お昼休みになると、高層ビルからワーッと人が出てきてランチへ向かう、という光景はあまり見かけません。

各家庭で作ったランチを持参する人も多く、もうそれはインターナショナルフードフェスティバルのよう。インド系のスパイシーな香り漂うカレー、中華系の本格餃子やヌードル、イタリアンのパスタ、中東系の煮込んだ豆やクスクス、ケバブ、もちろんサンドウィッチも。オフィスには簡易キッチンがあるところも多いので、サラダやホットサンドなどをその場で作って食べる人もいます。

ビジネスランチでレストランを利用したり、近くのカフェやベーカリー、テイクアウェイのお店を利用することもあり、その日の気分や状況、家庭の事情などで使い分けているようです。

学校では「ランチオーダー」といって、パイやサンドイッチ、フルーツやヨーグルトなど豊富なメニューからオンラインで注文することができ、各学校の教室まで届けてもらえるサービスもあります。働く親には有難いシステムですね。もちろん、ハンバーガーなどのファーストフードもポピュラーなランチ候補ですが、Sushiも大人気なんです!

ニュージーランドでいうところのSushiとは?

Sushiといえば、日本ではシャリにネタが乗ったあのお寿司ですよね。マグロ、鯛、ハマチ、イカ、エビ、貝、ウニなどなど。日本の海の幸というのは本当に種類豊富で、美味しかったなぁと改めて思います。

さてさて、ニュージーランドでは、Sushiといったらおおまかにいって「太巻き」のこと。照り焼きチキン、サーモン・アボカド・クリームチーズ、焼き肉、ツナマヨ、野菜など、お店によっていろいろなバリエーションがあり、中にはお稲荷さんやパン粉をつけて揚げたものなども販売されています。

価格は1つ$1.2~$2くらい。グルテンフリーで低カロリー、温める必要もなく、手軽に食べられることから、今ではファーストフードランチの定番として市民権を得ているSushi。でも、もともとは日本人が広めたものではなく、ギリシャから移住してきたある一家が30年以上かけてニュージーランドに根付かせた食文化だというのは驚きです。太巻きと並行して、サーモンなどの握り寿司も一緒に販売されていますが、みなさん、とても器用にお箸を使いこなしているのも更なる驚きです。

他民族国家のニュージーランド。母国の味を守りつつ、他の国の食文化も寛容に受け入れる懐の深さは、この国に住む人たちにとってはとても有難く、新たな発見を生む機会も与えてくれるものです。そうやって、お互いの文化を尊重しつつ、いいところを見つけていくのもニュージーランド生活の醍醐味ですね。

次は日本のランチの定番「おにぎり」のウェーブが来るかも⁉ いや、来てほしい!

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