ニュージーランドの野菜 その4「リーク(リーキ/Leek)」 ネギの太いやつ⁉
リーク(リーキ/Leek)は、タマネギ、エシャロット、ネギ、チャイブ、ニンニクと同じ科に属します。巨大なネギのような見た目ですが、やや甘みがあり、調理するとになります。
ニュージーランドではとてもポピュラーな野菜で、スープや煮込み料理に多く使われます。1本NZ$4.5(約400円)ほど。長ネギ(Spring Onion)よりも太くしっかりしていますが、辛味やクセがなく、風味ははるかにマイルドで、火を通すとトロッと柔らかくクリーミーな食感になるので、スープやグラタン、煮込み料理などによく合う、みんなが大好きな野菜のひとつです。

栄養たっぷり!骨の健康にも◎
リークは、βカロテン・ビタミンK・葉酸など、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれ、食物繊維も多く、煮込むと栄養が出やすい特徴があります。
傷の治癒を助け、骨密度の維持にも関与していると考えられているビタミンK、神経管閉鎖障害やその他の妊娠関連合併症の予防に役立つ葉酸、脳の発達、免疫力、代謝に不可欠なビタミンB6、そして、酸化作用を持つ必須栄養素であり、免疫系において重要な役割を果たすビタミンCなど、大変栄養豊富な野菜です。

栄養と健康上のメリットをまとめると
- マグネシウムとビタミンA、C、K、食物繊維、銅、ビタミンB6、鉄、葉酸が豊富
- 抗酸化物質と硫黄化合物、特にケンフェロールとアリシンが豊富
- 心臓に良い植物性化合物が含まれており、炎症、コレステロール、血圧、血栓の形成、そして心臓病の全体的なリスクを低下させることが示されている
- 食物繊維と水分は、満腹感を促し、空腹感を抑えるため、減量に役立つ可能性あり
- 水溶性食物繊維の優れた供給源であり、腸内の善玉菌の栄養源に。善玉菌は炎症を抑え、消化器系の健康を促進
- 血糖値を下げ、脳機能を促進し、感染症と闘うのに役立つ可能性あり
リークの食べ方
使うのは基本的には白い部分のみ。
・リークとカリフラワーのチャウダー:コンソメで煮込んで、柔らかくなったらブレンダーでミックス

・リークとチキンのスープ:リークを1㎝大に切って、塩をベースにチキンと煮込むと、風邪のときや体調がイマイチの時の栄養補給に

・リークと生ハムのキッシュ:キッシュの生地にリークと生ハム、パルメザンチーズを加えて、リッチなコクのあるキッシュの出来上がり

・リークとポテトのグラタン:子どもも大好きな、ほんのり甘いホクホクのグラタン

・リークとサーモンのパイ:お魚との相性も抜群!最後に卵を乗せても最高です

リークは消化促進、減量促進、炎症軽減、心臓病予防、がん予防など、様々な栄養素と有益な化合物が含まれています。
用途が広く、そのまま食べることも、様々なメインディッシュやサイドディッシュに加えることもでき食事に取り入れやすい野菜です。
旬は冬なので、日本のスーパーに並んでいるかもしれませんね。寒さで体調に不安を感じたとき、ぜひ甘くて温かい栄養たっぷりのスープを試してみて下さいね♪
ニュージーランドの野菜その5もお楽しみに!


