養蜂のフィールドから見た、マヌカハニーの選び方
抜群の抗菌効果で日本でもすっかり有名になったニュージーランドのマヌカハニー。
一口にマヌカハニーと言っても、その種類も値段も様々で、高いものと安いものはどう違うのか、、、などなど、マヌカハニーをどのように選んだらよいか、分からなくなってしまいますね。
1つの目安としては、マヌカハニーのラベルUMF表示。UMFマークは、ニュージーランドのUMFハニー協会の厳しい認定を受けたマヌカハニーだけが表示できるものですので、品質面で安心です。
UMFも、UMF5、10、15、20などがあり、数値が高くなるほど、抗菌効果も高くなり、価格も高価になります。また、UMF5以下のハニーも、マヌカブレンドとして、市場にも出回っています。
さあ、何を選べばよいのでしょう?
ここで、では、なぜ、同じマヌカハニーなのに、このようにUMFの度合いが違ってくるのか?ということを考えてみましょう。ミツバチ達が飛び回る養蜂のフィールドをイメージしてみてください。
ミツバチは、半径2キロ以内のエリアを飛び回り、蜜を集めますが、マヌカの花だけを狙って蜜を集めるわけではありません。蜜源のエリアに、他の種類の花があれば、その花の蜜も集めてきます。
実は、ミツバチにとっては、マヌカはあまり大好物というわけではないのです。
ミツバチがマヌカより好きな花は、クローバーや、カマヒ、トワイ、レワレワ(ニュージーランドの固有種)など。蜜源内に、これらの花があると、ミツバチ達は、そちらを中心に集めてきてしまいます。気持ちはわかりますね。これは人間と一緒です。やっぱり好きなものを食べたい!
養蜂家も、その年収穫できたマヌカハニーが、UMFがどのくらいのものなのか・・・は、収穫して、検査に出してみるまでわかりません。同じ場所から採れたマヌカハニーでも、その年の気候条件、その他の環境の変化、ミツバチのストレス度合いなどによって、UMFが高かったり低かったりします。
しかし、いずれにしても、高いUMFのマヌカハニーがとれる蜜源は、他にミツバチにとって蜜源となる種類の花が少なく、マヌカのみが、密集して生育しているフィールドに巣箱がある・・・というイメージが正しいでしょう。
マヌカの咲く時期は、年間で2か月程度、非常に限られています。そうしたことから、このように他の花の蜜の混入が少ない、純度の高いマヌカハニーは、希少であり、高価なものになるのです。
マヌカハニーを購入したことのない方が、UMF5とUMF20 の価格の違いを見て、何がそれほど、違うのか・・・わからなくなってしまうのは、致し方ないと思います。
しかし、私としては、他のハニーでなく、せっかく効能効果を期待して、マヌカハニーを選ぼうとされるのであれば、最低でもUMF10、できればUMF15 以上のものをトライされることをお勧めします。健康維持のために、毎日スプーン1杯を、空腹時、就寝前に取ることを習慣にする、風邪で喉が痛い時には、いつもより少し多めのマヌカハニーで、ハニーレモンもよいと思います。
また、マヌカハニーは、外傷やニキビ、ヘルペス、アトピーなどの皮膚のトラブルにも効果がありますので、寝る前に患部に、ガーゼなどで、ハニー湿布をして寝ると、翌日には、かゆみが収まります。
マヌカハニーの内容は、1度に記事にしきれないほど、奥深いので、今日はこれでおしまい。
時期を改めて、ニュージーランドの不思議の木、マヌカとマヌカハニーについては、コラムにしていきますね。