プラスチック削減、小さな一歩を踏み出そう

プラゴミ汚染

日本のホテルでは、プラスチックの歯ブラシが、毎日のようにアメニティーとして宿泊客に使われ、ほとんどの人が気にもせず、ゴミとして捨てています。

家庭でも1人が3ヶ月毎に、歯ブラシを捨てているので、1年間で4本、5人家族であれば、合計20本が1つの家庭からゴミとして捨てられます。これらの歯ブラシは、リサイクル不可能で、何千年も分解されずに、もしくは、細かく分解されたマイクロプラスチックとして、地球にとどまります。

これらのプラスチックが、河川から海に入り、鳥、魚、ウミガメ、クジラなど、様々な生き物に影響を与えています。 海鳥の90%以上が、これらのプラスチックを誤飲している、また死んだクジラを解剖した所、100キロ以上のプラゴミが胃袋から出てきたという衝撃の事実はご存知ですか?

1950年以降急増するプラスチック製品、もう以前の地球に戻るには待ったなしの段階に来ています。

プラスチックは便利で安価です。ですが、多くの製品は、「プラスチック」である必要はありません。探せば多くの代替品が世の中にはあります。歯ブラシだけではありません。洗濯バサミ、食器洗い用ブラシ、ペットボトル、買い物袋、綿棒まで、、、、あなたの生活から、1つ1つプラスチック商品を止め、生分解する、最低でもリサイクル可能な製品を選択する必要がある。「でも便利だから、止められない」・・・と言っている状況ではないことを知ってほしいのです。

人々の意識の変容が試されている段階に来ています。

小さな一歩

小さな一歩が大きな変化をもたらす・・・・わかっていても、今の地球のプラスチックごみ問題は規模が大きすぎて、もうどうしようもない・・・・と、あきらめていませんか?

わかっていても、身の回りにある便利なプラスチック製品の量に圧倒されて、もう無理・・・と目をつぶっていませんか?

どんな壮大なアクションも、最初の一歩はとてもとても小さな行動からはじまるのです。
何でもそうですね。1日10分のストレッチをする人と何もしない人、1日10分の英語の音読をする人と何もしない人、1日10分の草むしりをする人と何もしない人・・・・たかが10分では何にもできない・・・と思って何もしないのと、たった10分でも毎日続けるのとでは、1年後の違いの差は言うまでもありませんね。

脱プラスチックへの行動もこれとまったく同じだと思っています。

あきらめないで!あなたが、それは「小さすぎる行動だ」と思っているそのアクションは、行動のサイズの問題ではありません。やるかやらないか・・・・小さな1を踏み出すか、0のままか・・・・は、1年後には大きな違いになるのです。

生分解する歯ブラシを使おう!竹歯ブラシ

原始の時代、人間はどうやって歯のクリーニングをしていたのでしょうか?当時は、もちろん今のような「歯ブラシ」は、存在せず、人々は代わりに木の枝をかんで、歯の掃除をしていたようです。植物には、クレンジング効果や、抗菌効果のあるものがありますが、ニュージーランドでは、マオリ族の人々は、古来から、カワカワの実や葉、ホロピトの葉を噛むことで、歯痛の治療や、虫歯の予防をしていました。
日本人も、木の皮を噛んだり、枝の先を細かく割いて、それで口の中を掃除していたようですね。

今のような歯ブラシが最初に現れたのは、15世紀の中国と言われています。骨や木で持ち手をつくり、ブラシ部分は、豚の毛でできていたといいます。

1800年代後半に日本に導入された歯ブラシですが、明治の人たちは竹製の歯ブラシをつかっていたようですね!

今のようなプラスチックの持ち手、ナイロンのブラシという形状の歯ブラシが一般的に出回るようになったのは、戦後、ごく最近のことなのです。

古くて新しい竹歯ブラシに回帰しませんか?

竹製歯ブラシは何がいいの?

1つの家庭から年間20本のプラスチックがゴミとして、廃棄されています。
プラスチックにもいろいろな種類があるのですが、歯ブラシによく使われている合成プラスチックはリサイクルできないものがほとんどです。

歯ブラシが竹製で、何が問題?

歯ブラシは、言うまでもなく、歯を磨くための道具です。目的をきちんと達成できる道具であれば、プラスチックである必要はまったくないですよね?持ち手の素材が、竹製では、歯が磨けませんか? そんなことはないですよね?

Go Bambooの歯ブラシを使おう

おすすめポイント

1.ブラシは柔らかめ
Go Bamboo の歯ブラシは、ギズボーンの歯医者さん監修で作られた歯ブラシ。ブラシ部分は、リサイクル可能な柔らかめのナイロン6で、長短長さの違う毛が埋め込まれ、柔らかいナイロンで、歯と歯茎に優しくタッチしながら、しっかりと歯の隙間、歯と歯茎の間に詰まった食べかすを掻き出してくれます。

2.日本人向け、小さいブラシヘッドSACURA
もう1つ大事なのは、ブラシ部分のサイズ。海外のものはどうしてもブラシ部分が大きいものが多く、日本人の小さい口腔には大きすぎるものがほとんどです。Go BambooのSacuraシリーズは、日本人向けにヘッドが小さい歯ブラシとして、Go Bambooとポノカイニュージーランドが共同開発した歯ブラシで、奥歯までしっかりリーチします。

3.成長の早い竹が原材料
竹は、地下茎の節にある芽から新しい竹を誕生させ、数カ月で大きく成長する植物です。また、森林と比べても、肥料や、害虫駆除などの必要がなく、メンテナンスの手間がほとんどかからないことも特徴の1つです。また、木と比べると成長に必要な水は、わずか半分くらいの量です。

竹には多くの種類がありますが、Go Bambooで使われている竹は、Moso Bamboo(孟宗竹)。ジャイアントパンダやレッサーパンダは30種類くらいの竹を食料としますが、孟宗竹はサイズも大きすぎ、幹が硬いため、パンダの食料にはならないので、動物の食料を奪うことはありません。

Go Bamboo竹歯ブラシ使用のコツ

竹歯ブラシは、プラスチック歯ブラシに比べてカビやすいという特徴があります。これこそが、生分解される証拠でもあるのですが、3-4ヶ月カビを発生させずに使い切るためにちょっとしたコツがあります。

(1) 新しい歯ブラシを開けたら、まず初回の使用前に、ブラシ部分を1時間ほど、水につけます。竹は水で伸縮する特徴がありますので、これにより、竹がブラシをしっかりとグリップし、その後のご使用中、ブラシが抜けるのを防ぎます。
(2) 毎回のご使用時、歯みがきが終わったら、乾いたタオルで、特にブラシの付け根部分をよく拭く。
(3) 洗面所のカップに縦に入れず、カップの上に橋渡しをする要領で平らに置く。水分は平らな面からより良く蒸発します。また、カップの底にたまる水により、生分解が始まってしまうこともありますので、必ず空気が通る場所に平らに保管して下さい。
(4) ブラシを拭いた後、冷蔵庫で保管するというのも一手。特に、日本の蒸し暑い夏には有効です。

完璧な廃棄方法は?

使い終わったら、ナイロンのブラシ部分をペンチで引き抜きます。一々作業をするのは大変なので、何本か、まとめで一度に処理すると楽です。ナイロン6は、リサイクル可能なので、リサイクルゴミに。

持ち手部分は生分解しますが、サイズが大きいので、環境によっては何年かかかる場合もあります。庭があるご家庭は、そのまま土に埋めていただく、コンポストに入れるだけで大丈夫です。 のこぎりなどがある場合は、小さく切って廃棄すると分解も早く進みます。

庭や土がないご家庭は、一般ごみとして廃棄することになりますが、それでも、竹は、最終的には分解され、土に戻ります。
また、再生不可能な石油由来のプラスチック素材でなく、再生可能な竹製品を購入することはそれだけで、持続可能な購買行動になります。


いきなり、プラスチックゼロの生活をすることは、大きすぎる目標でしょう。

でも、1ヶ月毎に、今月から歯ブラシを変えてみる。来月は綿棒も竹製に変えてみる。再来月は食器洗いのブラシをシュロ製の物に変える、その次の月は買い物袋を持参する・・・・ほら、1ヶ月に1つの行動の変化で、1年間にどれだけのプラスチックが削減できますか?

1ヶ月ごとの脱プラスチックカレンダーをつけるのもいいアイディアです。

1年後に振り返り、プラスチックを削減した生活になんの問題もないことに気づくはずです。

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